soulmate

soulmate2

監督:齋藤新・齋藤さやか

2008年作品 17分 ビデオmini-DVスタンダード

脚本:齋藤さやか 撮影・編集:齋藤新・齋藤さやか 音楽:竹内賢太郎・齋藤新

キャスト:加藤真紀・西村宗基・じゅにあ

上映・受賞歴:
第1回商店街映画祭 ALWAYS 松本の夕日 最優秀賞受賞

コメント:
「第一回商店街映画祭ALWAYS 松本の夕日」のために制作した作品。 商店街をテーマにした短編映画を募集するというめずらしい映画祭が、松本で開催されるとあって、すぐに出品の名乗りを上げた。 さやかが原案を考えたが、当初は「ターミネーター」のような未来から暗殺者が送られてくるというストーリーだった。紆余曲折を経て、商店街映画祭の理念に近い(と思われる)人情もの路線へと変化していったが、「未来から来る女」というのは一貫していた。
脚本が上がり、「何バイト?」「猫とり」でお世話になった劇団「れんげでごはん」のリコさんにに話を持ちかけて、いい感じの協力関係を今回も約束してくれた。その縁で「猫とり」に続きじゅにあ(現:宮澤ヨウコ)をキャスティング。そして主演に是非にとリコが推薦して連れてきてくれたのが加藤真紀さんであった。 彼女が主人公ユメナスに魂を吹き込んでくれた。共演者が笑いをこらえるのに苦労するくらいの見事なコメディエンヌぶりを披露。怒濤の勢いで畳み掛けてくる面白い芝居をアップで撮り続けていると自然テンションが上がった。
じゅにあ(宮澤)の芝居も堂に入ったもので、小津オマージュ(パクリ)シーンとなる居酒屋における立ち居振る舞いがあまりに小津映画の女優の所作とぴたりはまっていたので、何の問題も無いどころか予想以上に完璧だったにもかかわらず思わずカメラマンと演出が吹き出してリテイクさせてしまったりしたのだった。
撮影は12月の寒い時期に行われた。人が少ない時間帯を狙い自然と集合は朝5時とか6時とかになった。寒い、眠いにも関わらず、多くの人たちに協力いただき、これまでの作品中一番スタッフに恵まれた撮影となった。 未来のシーンのロケ地を探す際に、未来と言えば白だよな・・・と「2001年宇宙の旅」とか「スター・ウォーズ」冒頭の反乱軍の宇宙船の艦内などを想像してそれにあう場所を探し、行き着いたのは松本市美術館であった。ある場所をある角度から撮ればばっちり「みんなが知ってる未来の施設」に撮れる。美術館に撮影許可を申し込むと、基本的に文化・芸術活動には協力していきたいという美術館のありがたい方針のおかげで撮影許可を取り付けることに成功した。
未来場面といえば、特筆しておきたいのは、進んで小道具制作を引き受けてくれた山口恵里佳さんであった。彼女は「れんげでごはん」など多くの舞台で小道具制作をしてきた才能あふれる女性である。スタッフ会議において「未来の学者はドラゴンボールのベジータのスカウターみたいの付けててほしいなあ。というわけでそれっぽいものをおもちゃ屋で探してこよう」と話したら、彼女は買う必要は無い、私が作る旨のことを言ってくれた。 そうして出来上がったものはヘッドセット型マイクと片目だけのグラスが合わさりシルバーで塗装された、まさしく未来もの小道具。しかも発光機能付き。世間には色々な才能の持ち主がいるものだと思った。
そうした様々な人たちに助けられて撮影は無事クランクアップ。 作品は商店街映画祭において見事、最優秀賞に輝いた。