リバーサイドで朝食を

リバーサイドで朝食を

監督:齋藤新・齋藤さやか

2010年作品 15分 ビデオmini-DVスタンダード

脚本:齋藤さやか 撮影:齋藤新・齋藤さやか

キャスト:小澤祐子・熊谷千尋・横山恵・渡辺匡太・望月英明・太田理恵子

上映・受賞歴:
2010年制作「リバーサイドで朝食を」 ふるさと塩尻映像展 招待上映
商店街映画祭 ALWAYS 続・松本の夕日 入選

ストーリー:
いつも朝帰りの水商売の女が、商店街わきの河原で一人朝食をとっている男に出会い、彼に興味を持ち、そしてずっと引きずってきた失恋の未練を断ち切り、新たな自分へと成長する物語。

コメント:
監督は、斉藤新・斉藤さやかの連名でクレジットしているが、脚本、絵コンテはさやかであり、新はどちらかといえばプロデューサーと撮影監督的立場で関わった。実質的にさやか初監督作と言ってよいだろう(新:さやか=3:7 くらい)
本作は第二回商店街映画祭出品のため、そして商店街映画祭二連覇のために作られた作品である。
全作「Soulmate」が10分という時間制限におさめるには内容に詰め込み過ぎ感があり、普通に編集して17分のものを無理矢理10分に縮めたものだった。最優秀賞はとったものの「次回はもう少しシンプルなものを」との意見も頂いた。 その反省もふまえて、本作は物語をぐっとシンプルにした。(それでもディレクータズカット版は15分になる)
主役の女は、斉藤新があるユニット芝居で共演したことのある小澤祐子に依頼。「お水の女」では決してないのだがそれっぽい雰囲気をかもす女性である(演劇仲間では「おじょう」というあだ名で通っているので、以降はその名で記す)。
本作もまた朝帰り、朝の雰囲気、などなどの作品の性質上、朝5時集合での撮影がメインとなった。しかも12月。それでもおじょうは毎回キャスター付きのキャリングケースに撮影衣装を詰め込んでほぼ時間通りに現場に来てくれた。
霧が立ちこめて撮影中断したり、大雪で撮影中止にしたりと、天候に恵まれず撮影は順調に進んだとは言えなかった。(そのため、同じシーンでも数回に分けて撮ったりしたため、明るさや、川の水量や、石垣にかかる蔦の色がカットによってまちまちである・・・がアラ探しするつもりで見ないと気づかないだろう。) そんなこんなでほぼ一ヶ月、毎週土曜と日曜に過酷な撮影は続いた。それでもおじょうは演じ続けた。リハーサルとリテイクを何度も何度も繰り返して、最高の表情ができるまで撮り続けた。その彼女の奮闘は作品を見ればわかってもらえるものと思う。
キャストのあてのないまま書き上げた脚本だったが、女性キャラのキャスティングは割とすんなり決まった。問題は物語のキーパーソンとなる男役だった。若くてある程度イケメンがいいというさやかの希望もあり、若いがイケてないか、若くないしイケてない男ならけっこうツテはあるのだが、キャスティングは難航した。男役が決まらないまま撮影に入り、クランクイン後にようやく希望にあう人物のキャスティングが決まった。それが熊谷千尋だった。彼の好演が作品に涼風を吹き込んでいる。